それよりその目は何ですか?
真っ直ぐ私を見つめる瞳は……『ズキズキズキ!』

朝永さんを見ていたら、頭痛に襲われた。


「オイ、聞いてんのか?」

痛みで顔を顰めていると催促する声が。

しかも何故か一気に不機嫌になっている。

そんな朝永さんが怖すぎる私は記憶を辿る。

確か、昨日居酒屋で皆で食事をしていた。
そしたら突然動悸が激しくなった。

……それからどうなったの?

うぅ、目の前の見透かすような瞳が怖い……。


「あの、私、どうやって此処に帰ってきたんでしょうか……?」

目を泳がせながら訊ねたが、言い終わった瞬間後悔した。

泳がす目の端っこに、朝永さんの眉間に深い皺が刻まれたのが見え、しかもすぐに鋭い目つきで睨まれたから。