08.11.28.
☆
唾液が汚く思える様になった頃。
私は鍋が嫌いな人間になってた。
折しも巷で狂牛病のニュースが、
恐怖を振りまく時季で
木枯らしが、見てくれを意識した、
機能のほぼ無い、トレンチの、
骨身に、痛く吹き刺す、帰り道。
堪らなくなり、見上げた一件の暖簾を
自然と右手
「よぉっ、おじや(雑炊)なんて、いけるのかい?」
(了)
☆
唾液が汚く思える様になった頃。
私は鍋が嫌いな人間になってた。
折しも巷で狂牛病のニュースが、
恐怖を振りまく時季で
木枯らしが、見てくれを意識した、
機能のほぼ無い、トレンチの、
骨身に、痛く吹き刺す、帰り道。
堪らなくなり、見上げた一件の暖簾を
自然と右手
「よぉっ、おじや(雑炊)なんて、いけるのかい?」
(了)

![【黒・中編・画】湖面に写る月の環[今昔擬人化小説]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/142243/nc0rrl7caz-thumb.jpg)

