サラン「お待ちなさい。そこの君!」


琥珀『もしかして、俺の事?』


サラン「えぇ。そうです。何故あなたが分かるかと言うと私は少々特別な眼を持っていてね。」


琥珀『へぇ。それで、俺に何の用?っていうか向こうの方は良いのか?放っておいて。』


サラン「えぇ。大丈夫です。副騎士団長に任せてきましたから。用というのは貴方がこれから「何をするつもり」なのかという事が聞きたかったのです。」


琥珀『あぁ。それの事か。今からするつもりのことはこの国の国王と王女様を暗殺しに行こうかと思ってね。死んでも問題はないと思って。』


サラン「まぁ、確かに問題は無いですが何故暗殺をするのか聞いてもいいですか?」


琥珀『あぁ。それはな、昨日の内に国王達のいる部屋に忍び込んだんだけど、すごい話をしていたんだ。』


サラン「すごい話?」


琥珀『そ!その凄い話って言うのは魔石を使って勇者たちを洗脳して国内で謀反を起こそうと他の貴族達と画策してるって言うのを聞いたんだ。』


サラン「だから殺そうと?」


琥珀『あぁ。お前、やけに冷静だな。全然動揺した素振りがないとこを見ると知ってただろ。』


サラン「はは!まぁね!君、僕の騎士団に入らないか?」


琥珀『何故?』


サラン「僕の騎士団にはその話を知っている者しかいない。だから殺そうとするのはもう少し待ってくれないかな?ついでに騎士団に入ってくれれば嬉しい!」


琥珀『なぁ、サラン団長。その話はもう少し待ってくれないか?少しかんがえさせてくれ』


サラン「分かった。また、話が合ったら声を掛けるけど君も何かあったら気軽に声を掛けてね?」


琥珀『あぁ。』