「よぉ....千澤 依奈...だったよな?俺は白井 竜って言うんだ....お前に殺された享吾の幼馴染でな?今日はそれで用があんだわ。」
その言葉で依奈は全て理解した。
依奈は必死に首を振った。
「わ、私じゃないです!享吾を殺してなんていません。」
「じゃあ他に誰がいんじゃクソアマぁ!!言ってみぃ!!」
竜の怒号、依奈はそれだけで身体が縮みこみ、ガタガタと震わした。竜は煙草を吸いながら、依奈を睨み付けた。
「享吾だけじゃねぇ...来希と清都もだ。どうやって殺した。え?どうなんだ?」
「わ、私は....やってないです...本当に....殺すことなんて出来ないです....」
「.......チッ....あくまでシラを切るつもりか。それとも本当に知らねぇのか?....おい!こいつが犯人で間違えないんだよなぁ!!?」
「うん。そいつが犯人だよ。その女が享吾達を殺した。少なくとも、享吾はそれを突き止めてたけどね。」
竜の後ろの群れから一人の女性が出てきた。耳に大きなイヤリングをぶら下げ、へそが見える露出度が高い服にへそピアス。
依奈が初めて会う人種、不良女。
だが、その顔と声は依奈がよく知っている人物だった。
「え?...美苗?」
「美苗とか気安く呼ぶんじゃねぇーよ気持ち悪いな。さん付けしろよクソ女。」



