隣にいる瑠衣に声をかけると ん? と首を傾げられた。


「ううん、何でも」
「そっか」


瑠衣が歩き出したのを見計らい、背中に声をかける。


「学校の送迎、溜まり場と家への出入り」
「?」


瑠衣はゆっくり振り向き、私に目を合わせる。


「連絡はして」


と、私は瑠衣に向かって信号器を投げつける。


「毎回それを一度押せばいいわ、私へ連絡がくる。メールなんてあなたも私も面倒だろうしね。白牙の溜まり場は私も花としているからいい時は言うわ」