いつだって恋は雨模様

博人は、私の前の席の男子。

見た目はかっこいいのに、空手部というとても迫力のある強さに、もちろんファンも多い。

ネットで騒がれまくっている私にたいしても、

『最初は』変わらず接してくれていた。

大体入学してから、1ヶ月くらいたったときに、

私と博人の間で、事件があった。

プリントを手渡ししてくれるときに、

渡されたプリントの端に、小さく

【今日の放課後、一緒に帰れる?】と書かれていた。

私は特に用事もなくて、傘も持っていなくて、

少しドキドキしながら、【考えさせて】と書いた紙を渡した。

時間が過ぎていく程に、どんどん雨は強くなっていて、

さすがに早く走ってもびしょ濡れになってしまうと思った。

昼休みにはいって、机を自分の席に戻してるときに、

「どうする?」と突然聞かれた。

困った顔をしていたら、

「俺、傘あるけど。

...まぁ、1本しかねぇんだけど。

相合い傘になってもいいなら、帰らねぇか?」

相合い傘...。

恋する乙女なら誰もが夢見ることの一つだろう。

下着が透けてしまうよりは、いいと思った。

「一緒に帰ろっか」

もちろん、傘がないからだった。

「俺、覚悟できてるから」