いつだって恋は雨模様

「はー、疲れた!」

あれから真昼も奏十くんも未来ちゃんも、頭を唸らせている。

実は、未来ちゃんはドラム教室にならい始めたらしくて

だいぶプロっぽい雰囲気が出ている。

奏十くんは、持ち前の天才的な頭脳で

完成した部分のメロディーをすらすらっと、譜面に書き込んでいた。

なんだかんだ一番大変そうなので、

少し親近感が更にわいた。

真昼は、ナルシスト的な感じでジャンジャカ弾いているけれど、

不協和音で、さっきまでのはなんだったのかと、

とても問いたくなった。

それぞれがそれぞれの役割の練習をしている間に、

読みづらいと思って、譜面にメロディーを落としていた。

そんなときに、真昼の携帯がなる。

「んー、なんだ...。え、なんで雫からなんだ?

もしもし?...あー、わかった」

そういうと小声で『お前に用事だってよ』と口パクで伝えてくれた。

「もしもし」

『もしもーし、風花?

部活中にごめんねー!

今日ね、駅前に新しい喫茶店ができてたの!

ちょっと話あるから、部活終わったらこれるかな?』

雫ちゃんにしては、とても重大そうな話し方だったので、

「わかった」といって話が終わった。

「風花さん、どうしたの?」

「話があるから、駅前の喫茶店に部活終わったら来てだって」

「確か...立川雫さんだよね?

中学生の時に、空手と柔道でジュニア杯で優勝。

少林寺拳法では、世界一位とか。

あのルックスと、このギャップに陰でファンの人達も多いって聞くよ」

なぜ、親友の私よりとたくさん情報をしっているんだろう。

と、疑問に思う点も多かったけれど、

色々なことが知れた。

全国と世界...。

なんて人と私は友達なんだろうという、錯覚に一瞬陥る所だった。