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7月の初め、会社に宮本さんから、電話があった。

結婚式の出欠確認だった。

安達課長に始まり、順に電話を代わっていく。

最後に俺にも代わるよう言われた。

俺なんて、全く話した事、ないのに。


「お電話代わりました。
小川です。」

『小川くん?
こんにちは。はじめましてかな?』

「こんにちは。はじめまして。」

『結が在籍中は、お世話になりました。』

「いえ、こちらこそ。」

って、お前に言われる筋合いはねぇよ。

『この度、8月31日土曜日に結婚式を挙げる事に
なったから、ぜひ出席してもらいたいん
だけど、どうかな?』

「申し訳ありません。
その日は、ちょっと都合がつかなくて。」

別になんの用事もなかったが、俺は断った。

結の結婚式なんて、見たくもない。

『そうかぁ。残念。
結、がっかりするだろうなぁ。
君と仲良しだったんでしょ?』