「離せ」 「…いやだ」 「…はな、っせよ!」 抵抗する颯人を、俺は更にきつく抱き締めた。 お互いの鼓動がはっきり分かるほどに。 耳元にかかる、颯人の吐息がくすぐったい。 それがなんとも言えないくらい心地よくて、俺はクスクス笑い出してしまう。 有り得ねぇよな…。 「てめぇ…!なに笑ってんだよ?!は、やく離せ!」 必死で抵抗する颯人を、俺は尚更キツく押さえ込んだ。どうやら腕力ではこちらの方が有利らしい。