――止めとけよ。今なら…まだ引き返せる。 頭の奥で微かに囁く声。 だけど身体は勝手に動いて……。 「な………っ!?」 僅かに目を見開いた颯人が目に入った、と感じた次の瞬間。 俺の手は彼の肩を、腰を、引き寄せていた。 颯人の細い身体が腕の中に納まる。 微かに甘い香りが鼻をくすぐった気がした―――。