「おう、こころ。お前も同じクラスか」



彼女のすごい勢いなんか、慣れっこなのか平然と対応する匠。



「同じクラスだよ……って、そんなことより!彼女なの!?」


「え、あ、はい……多分」



あたしの肩を揺らす彼女にビックリしながらも答える。



「はは、夏実。多分じゃないだろ?お前は俺の彼女だろ?」


「あ、うん。あたしは匠の彼女」



匠に言われた言葉をただ繰り返すように告げる。



「へー。ビックリ!どうやって、匠のハートを射止めたの!?」



匠に彼女がいることがそんなに珍しいことなのか。
彼女は目を輝かせてあたしに聞いてくる。

感じる雰囲気的に、この子は匠のことが好きとかではなく、本当に友好的に話しかけてきてくれてる気がする。



「いや、えっと……」



射止めたつもりなんてないので、どう答えたらいいかもわかんない。



「え!?もしかして、匠と柊の幼なじみの女の子!?」


「……え?」



突然の正解に顔を彼女の顔をみつめてしまう。



「おま、もうそろそろ黙れ」



匠が彼女の口を後ろからおさえる。