勇気くんの自転車をかりてサキと帰っている時、

「ねぇ、サキ」

「ん??」

「隼也くんだっけ。かっこいいよね」

「隼也?間違いなく男前だよね。同期で1番って言われてる」

「そんなに大物か」
と言ってあたしは笑った。




「おーい!」

威勢のいい声が後ろから聞こえたので振り向くと
勇気くんだった。
猛ダッシュで走っきてあたしたちのところに着くと、

「俺乗って行っていいって言ってないじゃん」

「いや、隼也くんがいいって」

「まじ困る。だけど話楽しかったから許す」

「ありがとうね!」

「気をつけて帰れよ!」

そういって勇気くんは自転車にのってかえった。

駅までもう少しだったので私とサキは歩くことにした。
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「今日は来てくれてありがとうね!」

「こっちこそありがとう!楽しかったよ!」

「またゆっくり遊ぼ!」

そういってサキと別れた。



帰り道も隼也くんの事が離れなかった。
性格は知らないけど、とても優しそうな顔をしていた。


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地元の駅に着くと、男友達の智也(トモヤ)がいた。

「夜遊びですか~」
と話しかけてきた。

「久しぶりだね。なにしてるの?」

「おれも遊びの帰り」

「そうなんだ」

「暇だし立ち話がてら送っていくよ」



智也はあたしの大好きだった人。
今ではそんな感情はないけど、たまに思い出す。
とても幼かったあたしたちは付き合うの意味もわからず付き合い、お互いを傷つけあった。
別れたあとでも関係は切れず、
智也に彼女がいても、あたしに彼氏がいても
2人で会ったり、触れたあったりしていた。
中学時代のあたしは智也いがいに恋愛感情をもつことが難しかった。
そして智也が理由で当時付き合っていた彼とも別れた。
智也はあたしが自分に似ているからと言っててばなせなかったらしい。
あたしはただそのときは智也のことが好きだった。

でも今ではあんなこともあったねと笑い合える関係になった。


「今日さ遊びに行ってきてさ、
なんか不思議な気持ちに落ちたんだよね」

「お前日本語おかしいぞ?」

「ちがう、なんか一目惚れってゆうか」

「お前が俺に男の話するなんてめずらしいな。」

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