「じゃあ、やっぱり大丈夫ですよね」
「まぁ、今日はそういうことにしておこうか。でも、君はもう少し危機感を持った方がいいだろうね」
「一応、最低限は持ち合わせてるつもりですけど……」
「だとしたら、君の最低限のレベルは低いと思うよ」
穂積課長の言葉ひとつひとつに眉を寄せたくなって、それを誤魔化すためにレモンサワーを煽る。
今日の課長は、なんだか変だ。
目の前にいるのはたしかにいつもニコニコしている優しい上司なのに、あの癒し系要素満載の人と同一人物だとは思えない。
豹変とはいかなくても、お酒が入るとこんな感じになるのだろうか。
そういえば、社内の飲み会なんかで見る穂積課長はどんな感じだっただろう。
思い出そうとしたけれど、思考があまり働かなくて、それどころか頭がボーッとし始めていた。
「青山さん、聞いてる?」
だから、課長がなにを話しているのかなんて、ちっとも聞いていなかった。
「まぁ、今日はそういうことにしておこうか。でも、君はもう少し危機感を持った方がいいだろうね」
「一応、最低限は持ち合わせてるつもりですけど……」
「だとしたら、君の最低限のレベルは低いと思うよ」
穂積課長の言葉ひとつひとつに眉を寄せたくなって、それを誤魔化すためにレモンサワーを煽る。
今日の課長は、なんだか変だ。
目の前にいるのはたしかにいつもニコニコしている優しい上司なのに、あの癒し系要素満載の人と同一人物だとは思えない。
豹変とはいかなくても、お酒が入るとこんな感じになるのだろうか。
そういえば、社内の飲み会なんかで見る穂積課長はどんな感じだっただろう。
思い出そうとしたけれど、思考があまり働かなくて、それどころか頭がボーッとし始めていた。
「青山さん、聞いてる?」
だから、課長がなにを話しているのかなんて、ちっとも聞いていなかった。



