穂積課長に案内されて足を踏み入れたのは、小さな和室だった。
真ん中に長方形のテーブルがあり、その手前と奥に座布団が二枚ずつ並べられているけれど、両サイドに残されたスペースは狭くて人が座れるだけの余裕はない。
四人分の座布団が埋まると、肩を寄せるようにして座ることになるだろう。
「青山さん、座って」
「あ、はい。失礼します」
慣れた様子で狭いスペースをすり抜けて奥に座った穂積課長に笑みを向け、遠慮がちに腰を下ろす。
すると、そんな私を見ていた課長が苦笑を漏らした。
「狭くてびっくりした?」
「そんなことないです」
「そう?」
「はい」
確かに、お世辞にも広いとは言えないけれど、置物やビールのポスターといった物が一切なくて、このシンプルな感じは悪くないと思う。
むしろ、ここまですっきりとしている個室もなかなか珍しいだろうし、ちょっと変わったものを見られたような気がして楽しい。
真ん中に長方形のテーブルがあり、その手前と奥に座布団が二枚ずつ並べられているけれど、両サイドに残されたスペースは狭くて人が座れるだけの余裕はない。
四人分の座布団が埋まると、肩を寄せるようにして座ることになるだろう。
「青山さん、座って」
「あ、はい。失礼します」
慣れた様子で狭いスペースをすり抜けて奥に座った穂積課長に笑みを向け、遠慮がちに腰を下ろす。
すると、そんな私を見ていた課長が苦笑を漏らした。
「狭くてびっくりした?」
「そんなことないです」
「そう?」
「はい」
確かに、お世辞にも広いとは言えないけれど、置物やビールのポスターといった物が一切なくて、このシンプルな感じは悪くないと思う。
むしろ、ここまですっきりとしている個室もなかなか珍しいだろうし、ちょっと変わったものを見られたような気がして楽しい。



