溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】


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週明けの月曜日の午後。
この間までの忙しさとは打って変わって、十四時を過ぎた部署内にはどこかゆったりとした時間が流れていた。


残業続きだった社員たちも余裕の顔つきで仕事をしている人ばかりで、女性社員の中には早くも明日のランチの相談をしている人もいるみたい。

その中に穂積課長の姿はなくて、そういえば午後からは一度も顔を見ていないな、と思う。


一昨日のデートは夕食まで一緒だったけれど、私の家の前まで送ってくれた課長は、いつも通りの雰囲気で『またな』と言って帰っていった。
てっきり部屋に上がっていくかと思っていた私は、なにも言われなかったことに拍子抜けした直後、当たり前のように家に入れる気になっていた自分自身に戸惑った。


そのことを深く考えないようにして迎えた昨日は、穂積課長になにか予定があったみたいで誘われなかったから、久しぶりに家でゆっくり過ごしたけれど……。
無意識のうちにスマホを何度も確認していた私がいて、誰からの連絡を待っているのかと気づいたとき、すっかり課長のことで頭の中がいっぱいになっていることを自覚するはめになった。