「あぁ、そうだな。金曜だし、明日は休みだから、別に遅くまで飲むのは構わない。でも、こんな時間にひとり歩きは感心しないな。なにかあったらどうするんだ」
「普段はこんな時間まで飲んだりしないです……。それに、私がひとりで歩いてたって別に──」
「莉緒」
視線を僅かに逸らせていた私に落とされたのは、どこか窘めるような声音。
おずおずと穂積課長を見れば、目が合った課長は真剣な面持ちだった。
「莉緒はいろいろと自覚が足りないな。自分が女性であるということをちゃんと自覚して、もっと気をつけるべきだ。莉緒が大丈夫だと思っていても、男からすれば付け込むのなんて簡単なんだ」
穂積課長は言い終わるよりも早く私の手を引き、そのまま引っ張られた私は、気づいた時には課長の腕の中にいた。
「……っ! あ、あの、課長……?」
ぎゅうっと抱き締められて、心臓が大きく跳ね上がる。
ドキドキと高鳴り始めた鼓動は落ち着きを失くし、体温が上昇していくのを感じていた。
「普段はこんな時間まで飲んだりしないです……。それに、私がひとりで歩いてたって別に──」
「莉緒」
視線を僅かに逸らせていた私に落とされたのは、どこか窘めるような声音。
おずおずと穂積課長を見れば、目が合った課長は真剣な面持ちだった。
「莉緒はいろいろと自覚が足りないな。自分が女性であるということをちゃんと自覚して、もっと気をつけるべきだ。莉緒が大丈夫だと思っていても、男からすれば付け込むのなんて簡単なんだ」
穂積課長は言い終わるよりも早く私の手を引き、そのまま引っ張られた私は、気づいた時には課長の腕の中にいた。
「……っ! あ、あの、課長……?」
ぎゅうっと抱き締められて、心臓が大きく跳ね上がる。
ドキドキと高鳴り始めた鼓動は落ち着きを失くし、体温が上昇していくのを感じていた。



