何度も眺めるスマホに着信もメッセージもないことにため息をつく自分が嫌で、できるだけ見ないようにしているのに……。気にしないようにしようとすればするほど、余計に気になってしまう。
会社で話しかけるわけにはいかないし、自分から連絡するのもなんだか気まずくて、結局は今の今まで待ってみたけれど。
やっぱり穂積課長からの連絡はなくて、心の片隅では寂しいと思いそうになっている私がいる。
それでも、せっかくの楽しかった時間のおかげで浮上した気持ちを台無しにしたくなくて、頭をブンブンと振ってから、もう目の前に見えている家に向かって足早に歩いた。
「おかえり」
「え?」
エレベーターを降りてバッグの中にあるキーケースを漁りながら歩いていた私は、突然飛んできた声に目を剥いた。
視界に入ってきたのが、穂積課長だったから。
「随分と遅いお帰りで」
「いいじゃないですか。金曜日なんですから」
ムッとして、反射的にぶっきらぼうに言い返してしまったけれど……。歩み寄ってきた課長が困り顔で微笑んだせいで、可愛げのない態度を取ってしまったことをすぐに後悔した。
会社で話しかけるわけにはいかないし、自分から連絡するのもなんだか気まずくて、結局は今の今まで待ってみたけれど。
やっぱり穂積課長からの連絡はなくて、心の片隅では寂しいと思いそうになっている私がいる。
それでも、せっかくの楽しかった時間のおかげで浮上した気持ちを台無しにしたくなくて、頭をブンブンと振ってから、もう目の前に見えている家に向かって足早に歩いた。
「おかえり」
「え?」
エレベーターを降りてバッグの中にあるキーケースを漁りながら歩いていた私は、突然飛んできた声に目を剥いた。
視界に入ってきたのが、穂積課長だったから。
「随分と遅いお帰りで」
「いいじゃないですか。金曜日なんですから」
ムッとして、反射的にぶっきらぼうに言い返してしまったけれど……。歩み寄ってきた課長が困り顔で微笑んだせいで、可愛げのない態度を取ってしまったことをすぐに後悔した。



