「でも、打算的に人と付き合ったり、相手によって態度を変えたりしないでしょ?」
そういうのは、あまり好きじゃない。
〝誰にでも優しくできる人になりなさい〟
母からそんな風に言われて育ったというのもあるけれど、打算的に人付き合いができるほどの器用さは持ち合わせていないし、人によって態度を変えられるほどコミュニケーション能力が高いわけでもないから。
そういうことができるのなら、もっと恋愛だって上手くできるのだろうけれど。
「うん、まぁ……。そういうことできるほど、器用じゃないもん」
「そうじゃなくて、莉緒ちゃんは打算的じゃないんだと思うよ。俺は、莉緒ちゃんのそういうところがいいなって思う」
「え? でも、私はコミュ力が低いってだけだし、そんな風に言ってもらえるようなことじゃないよ」
あの人懐っこい笑顔を向けられて、戸惑いながらも笑って見せる。
直後、彼が眉を小さく下げた。
その表情の意味を汲み取れなくて多恵を見ると、彼女はなんだか微妙な顔をしてからフッと笑った。
そういうのは、あまり好きじゃない。
〝誰にでも優しくできる人になりなさい〟
母からそんな風に言われて育ったというのもあるけれど、打算的に人付き合いができるほどの器用さは持ち合わせていないし、人によって態度を変えられるほどコミュニケーション能力が高いわけでもないから。
そういうことができるのなら、もっと恋愛だって上手くできるのだろうけれど。
「うん、まぁ……。そういうことできるほど、器用じゃないもん」
「そうじゃなくて、莉緒ちゃんは打算的じゃないんだと思うよ。俺は、莉緒ちゃんのそういうところがいいなって思う」
「え? でも、私はコミュ力が低いってだけだし、そんな風に言ってもらえるようなことじゃないよ」
あの人懐っこい笑顔を向けられて、戸惑いながらも笑って見せる。
直後、彼が眉を小さく下げた。
その表情の意味を汲み取れなくて多恵を見ると、彼女はなんだか微妙な顔をしてからフッと笑った。



