お店に向かいながら他愛のない会話をする中で、二宮くんが会社を出ようとした時に川井さんに捕まりそうだったのを思い出した。
彼女はどうやら、彼が定時で帰りそうなところを見て、飲みに行かないかと誘っていたようだった。
もちろん二宮くんは断っていたけれど、私たちと飲みに行くなんて知られてしまったら川井さんが黙っているはずがない。
どういう理由をつけて断ったのかはわからないけれど、多恵になにげなくその一部始終を話すと、彼女は苦笑を零した。
「川井さんも、がんばるわよねー。二宮のどこがいいんだか」
「多恵は、相変わらず二宮くんに厳しいよね。優しくて仕事ができてイケメンなんだから、モテるのは当たり前だよ」
「私が言ってるのはそういうことじゃなくて、明らかに脈ナシなのにめげないってこと。川井さんって、結構前に振られてるじゃない」
「えぇっ!?」
思わず大きな声を上げてしまうと、「えっ?」という不思議そうな声とともに驚きの表情を向けられた。
彼女はどうやら、彼が定時で帰りそうなところを見て、飲みに行かないかと誘っていたようだった。
もちろん二宮くんは断っていたけれど、私たちと飲みに行くなんて知られてしまったら川井さんが黙っているはずがない。
どういう理由をつけて断ったのかはわからないけれど、多恵になにげなくその一部始終を話すと、彼女は苦笑を零した。
「川井さんも、がんばるわよねー。二宮のどこがいいんだか」
「多恵は、相変わらず二宮くんに厳しいよね。優しくて仕事ができてイケメンなんだから、モテるのは当たり前だよ」
「私が言ってるのはそういうことじゃなくて、明らかに脈ナシなのにめげないってこと。川井さんって、結構前に振られてるじゃない」
「えぇっ!?」
思わず大きな声を上げてしまうと、「えっ?」という不思議そうな声とともに驚きの表情を向けられた。



