黒少女

私は、菜緒の嘘に付き合ってあげることにした。

『へえ、おめでとう!
よかったね^^』

『うん、ありがとう』

『菜緒から告白したの?それとも相手から』

『私からだよ。
ずっとずっと好きだったから、勇気出してみたんだ』

ずっと前から好きだったってことは……。

『もしかして、伊藤君?』

『うん、そうだよ』

やっぱり。

私が去年伊藤君を嘘に使ったのと同じように、菜緒も伊藤君と付き合っているって嘘をついているわけだ。

浅はかだなあと思いながらも、私はやり取りを続けることにした。