黒少女

「ひどい、ひどいよ怜奈!」

そう叫ぶと、菜緒は急に走り出してしまった。

「行っちゃった」

菜緒ってば、あんな風に泣くんだー、ふーん。

いつもいつも他人のことをバカにしてくるから、お返しでバカにしてみたけど…。

なんだ、大したことないな。

「あ、伊藤君から連絡来てる」

『今日もまた俺の家来ない?』…。

一回ヤッただけで彼氏面してるんじゃねえよバーカ。
お前は菜緒をバカにするためだけの道具でしかないんだよ。

はあ、だる。

『ごめん!今日は用事あるから』