黒少女

「なんでそんな…。

だって、怜奈には幸人君がいるじゃない!
それなのになんで伊藤君と…」

「うん、幸人は本命だよ?
一番愛しているのは、もちろん幸人だけだけど」

「じゃあどうして…!」

「菜緒が好きな伊藤君ってどんな子なのかなーて思って、ちょっと誘ってみたんだよねぇ。
そしたら、伊藤君結構ノリノリでー、そのままエッチしちゃった」

「そんな……」

菜緒の顔が青ざめていく。

「伊藤君、いつもイキってるくせにエッチはヘッタクソだったよ。
つまらなかったなー。

菜緒ってば、あんな短小野郎のことが好きなの?マジうける」

菜緒は黙って下を向いていた。
菜緒の足元のコンクリートが濡れていた。

どうやら菜緒は泣いているらしい。