黒少女

「うん、確か午前に嘘をついて、午後にその嘘のネタバラシをするって感じだったと思うよ」

と菜緒は答えてくれた。

「そうなんだ」

「でも、今は怜奈がすっかり騙されてキレちゃったから、すぐにネタバラシしたけど(笑)」

菜緒がまた私のことをバカにした。

「もう!菜緒ったら」

最初は気にならなかったけど、こう何回もバカにされると段々腹が立ってくる。

そうだ!
菜緒にも嘘をついて驚かせちゃおう。

「ねえ、菜緒」

「ん?」

「菜緒がずっと前から好きだったって言っていたサッカー部の伊藤(いとう)君っているじゃない?」

「うん、それがどうかしたの?」

何も知らなさそうな顔でたずねる菜緒。