黒少女

俺は、桃子と結婚したいと思うようになっていた。

「最近、バイトばっかりだね。
どうしたの?」

「へへ、ナイショ」

俺は、今度のクリスマスイブに桃子にプロポーズしようと考えていた。
そのための婚約指輪を買うために、バイト漬けの毎日を過ごしていた。
苦しいと思うこともあったが、桃子との結婚のためと思うとなんとか耐えられた。

そして、俺はついに結婚指輪を買うことができた。

明日はクリスマスイブ。

桃子、きっと驚くだろうな…。

「ねえ賢君、ちょっといい?
話があるの」

「ああ、うん」

桃子の顔は、いつもより強張っているように見えた。

「私達、別れよう」