「……わかった」
俺は完成させたチャーハンを皿に盛り付け、食卓に並べる。
「おいしそう! いただきます!」
そして叶花はどんどん食べ進めていく。
「それで? ほかに話すことがあるだろ」
そう聞くと、叶花はお茶で口の中にあるものを流し込んだ。
「さすが蓮くん。よくわかったね」
一応、十年近くにいたからな。
なんとなくわかる。
「周りの子と、話が合わないの」
真剣に話すから、それなりのことだと思っていた。
だが、これはくだらない。
まあ心のどこかで、そんなとこだろうとは思っていたが。
しかしこれを聞いたところで、俺にはどうしようもない。
……が、叶花としては言えば楽になる、というところがあるのだろう。
聞くだけ聞こう。
「私が蓮くんと話してるとこを見てた人がいたみたいで、その子たちに、あの人、彼氏?とか聞かれて。どうして、男の子と仲良くするだけで、そんなふうに言うのかなーって」
叶花は右手で握っているスプーンをくるくる回しながら言った。
その行動の心理はわからないが、恋愛方面に関しては同感だ。