『蓮くんへ
手紙なんて緊張する!
蓮くん、怒りたいこと、たくさんあるだろうなあ……
とりあえず、余命のこと、黙っててごめんね。
私、どうしてもあの空間を壊したくなくて、怖くて言えなかった。
それに、蓮くんといたら、そんなこと忘れちゃってた。
楽しかったんだ。
蓮くんはなにを話すわけでもなく、ただ読書してただけだったね。
でも、それがよかったんだ。
お互い、空気みたいな存在。
……だと思ってる!
なくてはならない、みたいな。
ずっと隣にいてくれて、嬉しかった。
蓮くんがいてくれたから、今の私があるんだよ。
蓮くんがいなかったら、きっと私は荒れてた。
椿ちゃんや、瞳ちゃん、芽生ちゃんに八つ当たりしてたと思う。
お母さんたちとも、上手くやれなかっただろうね。
自分の病気のことを誰かのせいにして、あなたが病気になればよかったのに!とか言いそうだった。
でも、そう思わなかったのは、蓮くんのおかげだよ。



