そんな中で、俺はまた天井を見る。
考えごとをしようにも、頭が回らない。
そもそも、まだ信じられない。
叶花が、もういないなんて……
じゃあ、俺がいる意味ってなんだ……?
今まで、叶花と生きてきた。
だけど、叶花は……
そのとき、スマホが光った。
枕元にあって、暗い中光るから、目障りだった。
俺は画面を消そうとスマホに手を伸ばす。
そのとき、またメッセージを受信した。
仕方なくメッセージを読むことにし、ロックを解除する。
『明日の朝八時、さくらと出会った場所』
『絶対来てください』
返信をする気にはなれなくて、そのままスマホの電源を切った。
まあ、こっこも返信は求めていないだろうから、これでいい。
明日……八時……
それは別に構わない。
だが、どうして叶花と出会った場所?
こっこは知っているのか……?
なんて考えているうちに、俺は眠りに落ちた。