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「……ゆ、夢?」


目覚めるとそこはいつもの私の部屋で、私の目の前には見慣れた天井が広がっていた。


今見ていたものは全て夢だったのだ。


見慣れた景色を見た時にそう今までのことを理解した。

だってそうでなくてはおかしすぎるから。


白ウサギを追って不思議な世界に迷い込んだのも、アリスのように冒険したことも。

そして最後には死んでしまったことさえも。


変な夢だった。


よく寝ていた割にはスッキリしている頭で先程まで見ていた夢のことを考える。


私がイメージしていた〝不思議の国のアリス〟よりも狂っていて、絵本の物語ほど可愛いものではなかったけどなかなか面白かった。

現実として考えていた時にはクレイジーすぎると思っていたけどやはり夢だと思うとそれはそれでスリルがあって面白いと思う。

いや、現実だと思っていても私はあの世界を楽しんでいた。