「さぁ、おやすみアリス。今度はきっといい夢を見られるはずだよ」 私が疑問を口にするよりも早く白ウサギが私の頭に優しく触れる。 すると何故か急に瞼が重くなって眠気が私を襲って来た。 聞きたいことや言いたいことはまだまだいっぱいあるというのに思考回路が全くそれに追いつかない。 「しろ……うさ……ぎ」 それが私が深い眠りに着く前に言えた最後の言葉だった。 「明日のクロッケー大会楽しんでおいで、アリス」