このサイズで進んでも進める距離は高が知れているので、あの部屋に戻ってケーキを外でもう一度食べようとした。



したのだが。



ガチャっ



「あれ?」



ガチャガチャっ



嘘…?


どんなにドアノブを回しても扉が開く気配はない。



何で?



すぐに大きくなって白ウサギを追いかけようと思っていたのに!!




「はぁ」




仕方がないので私は諦めてドアノブから手を離して歩き出した。