当たり前のことを再確認した所で私の収縮化が止まる。
よし、計算通り。
扉を通れるサイズになった所で私は先程まで小さかった扉に手をかけた。
さぁ、早く白ウサギのことを追いかけよう。
ガチャっ
扉を開けて目の前に広がっていたのはどこまでも続く広い世界に私よりも何倍も大きい草木や花。
「す、すごい!!」
小さいサイズだからこそ感じる自然が作りたす壮大な世界に感動しながら扉の向こうに飛び込む。
動物や虫、人間よりも小さい生き物の世界ってこんなにも面白くて不思議なんだ!!
草がまるで高層ビルみたいに大きいし、木なんててっぺんがあまりにも遠すぎて雲に触れられそうだし、大きな花からはいい匂いが普段の何倍も感じられる。
……だけどそんなことに夢中になっている暇はない。
早く白ウサギを追いかけないと後を追えなくなってしまう。