すると… 「わかった。その望み叶えるよ」 白ウサギは嬉しそうにそう言って右手を上げた。 先程白ウサギを包んだ白い光が今度は私の部屋全体に広がる。 「次起きたら冒険が始まるから」 眩しい光の中で何とか目を開くと白ウサギがこちらをまた愛おしげに見つめていた。 「楽しんでね、アリス」 白ウサギのその言葉を最後に私はプツンと急に意識を失った。