目を開けると、そこにはすでに彼の姿はなかった。月明かりのみの夜の暗い屋内プールの中は、私しか存在していなかったのだ。

私はミサンガを握りしめ、その場でしゃがみこんで、大声で泣いた。

そのあと、一生分の涙を流したかもしれないと思えるほどの長い間、私はたった1人で泣き続けた。