あの時からずっと、君は俺の好きな人。

「ふーん……そういうものなんだね」


まあ私は今日はほとんど修学旅行に参加できなかったので、みんなが一緒に楽しく夜更かししてくれるならありがたいけれど。


「じゃあみんなの話も聞いちゃうからね」


なんだか私ばっかり標的になるのは悔しいので、私は企むように笑って言った。

するとみんなは一瞬はっとしたような顔をしたが、すぐに不自然な素知らぬ顔をした。


「舞ちゃん、そういえばそろそろ夕食じゃなかった?」

「あ、そうだねー。2階のレストランだっけ? 坂下さん」

「うんうん、行こう」


みんながすたすたと歩きだす。


「ちょ、ちょっと待ってよー!」


私は慌ててあとを追いかける。みんな自分の話はされたくないからって、スルーしやがって。

すると、少し前方に水野くん達も歩いていることに私は気づいた。男子達も夕食に行くのかな、と思っていると。

水野くんが背負っているリュックから、ぽろりと何かが落ちたのが見えた。リュックのチャックにつけていた、赤いお守りだった。