あの時からずっと、君は俺の好きな人。

「さっきだってさー、水野くんがお菓子受け取った時……藍にやけてたじゃん?」

「に、にやけてないし!」

「いやー、誰が見てもにやけてたから。もう恋する乙女にしか見えねーわ」


美結の断言するような言葉に私は内心慌てる。そんなに変な顔してたのか、私。恋する乙女だなんて……まずい。


「と、とにかく違うから!」


私は慌てて否定する。だって実際に違うし。

ーー水野くんみたいな考え方はいいなとは思えたし、水泳大会も頑張ってみようとは思ったけれど。

6年間も心を閉じこめていた私には、まだ眩しすぎる。


「えー、ほんとー?」

「ほんとだよ! しつこいなあ、もう」


全力で否定する私に、美結は全然納得いかない、という表情をしていたけれど。