―その後まもなく黒宵国は名を変え、
"黒宵帝国”と、歴史には刻まれるようになる。
そして、様々な改革を進め、
かつての領土であった所を再び取り戻し、
黒宵帝国が大陸の半分の領土を治めるなど、
大きな革命をもたらした冷武帝含む、後の三代の治世は"帝国の最盛期”、三代は"三賢帝”と称されるようになる。
"三賢帝”の傍らには唯一の妻が控え、常に国のために奔走する皇后として、"三賢帝”に並び、"三賢后”と称されるようになる。
冷武帝の傍らには常に皇后・李氏が従い、多くの民に愛されたと云う。
そんな最盛期の、これは最初の物語。
最期の時まで添い遂げた、
天下万丈の君と、
神を従えた不思議な女性の、
色褪せず、後世に語り継がれた物語の中の、
皇家外禁出の、
龍神による、語り裏話。
真実か否か定かではない物語は、
国内問わず、語り継がれていく。
―完―