「―とりあえず、儀式を終わらせるしかない、か……」


遠くから、黎祥を呼びかける嵐雪さんを見て、


「そうね」


翠蓮はどちらともなく、息をつく。


「……強く、なったの。翠蓮」


その姿を見て、そう呟いた柳太后様は


「流石、白蓮の子じゃ」


と、翠蓮の勇気が出る言葉をくれた。