私は、寂しがり屋だった。


どれくらいって、自分が知らないことがあると嫌だった。


無知なせいで、失った。


だからこそ、大切なもののことは尚更、知ろうとした。


そして、いつしか、周囲に人がいなくなった。


笑っていれば、友達ができた。人が増えた。安心した。


『それってさ、何も得てないことと同義。寂しくない?』


―嗚呼、もういっそ狂ってしまいたい。


さすれば、この悲しみから逃れられる?


あの人の言っていた、幸せを知れるのかな?


『あなたは、まるで人形みたい』


命を大切にしたあなた。


命を大切にしているアナタ。


大切なものが手に入って、良かったね。


あなたの幸せを邪魔するものは、私が全部消してあげる。


あなたは私の憧れ、


あなたは私の希望、


あなたは私のお姉ちゃん、


あなたは私のかけがえのない人、


あなたが幸せであるならばいい。


友達も、恋だって、そんなものはどうでもいい。


自分がおかしいことはよく分かってる。


怒ることも、


悲しむことも、


嬉しがる事も、


喜びも悲しみも、


何もかも分からない。


あの日、目の前でお母さんが死んでから、ずっとずっとのこの苦しみから逃げられず、私は頭を抱えてる。


あなたは助けてくれるかな、


私に手を出してみてくれるかな、


あの人みたいに死んだりしないかな、


ねえどうか、誰か助けて。