―泣き叫んだ。


君を失って、ただ、苦しくて。


何度も、何度も、君の名前を呼んだ。


でも、君は答えなかった。


女王、詠わん。




―嗚呼、願わくば、来世、君が妻となりて、
消えぬ幸を世に巡らさんことを。




【宵始殿―新たなる命、旧神殿、女王の手紙―より】