解離性同一性障害だったあの頃。

嫌なこともたくさんあったし、辛かった。
かわるがわるの人格。
見に覚えのない記憶。
無くなったモノ。

増えた傷……リストカットの傷は未だに消えない。
あんなに嫌だ、と叫びたい気持ちは……

今はなにもない。


寂しい時………

「優に会いたいっ」


会いたい、と叫ぶ私の耳にはもう……君の声は聞こえない。

無くなった。

遠くから見守ってやるよって言った癖に……。

私は、お腹を擦った。

宿った新しい命。

「私、強くなる。
見てて、優っ」


君が、居なくなって私は、、

負けないと、誓った。