――桐島くん。



それから私たちはできる限りアヤと一緒にいるようになった。

だけど私たちが傍にいる時は黒いフードの人は一度も現れずに、必ずアヤがひとりの時を狙って付け狙っていた。

……もしかしたら、遠巻きに私たちの行動を監視しているのかもしれない。

そんな日々の中で、エリカが正式に私たちのグループから抜けた。それと同時に桐島くんを想うこともやめて、今はただセイコへの謝罪を忘れずに生きていく、と言っていた。

相変わらず学校では桐島くんの話題で持ちきりだけれど、3人になった私たちは前よりもずっと絆が強くなっていた。


「ねえ、見て」

ある日の休み時間。いつものようにアヤとチエミが机の周りに集まってきた。

アヤはスマホを固く握りしめながら、そっと私たちに画面を見せてきた。


【正体を知りたかったら、二丁目の廃工場にこい】

そんな文がアヤの元に届いていた。

非通知の無言電話や身元不明のアドレスからのメールは毎日続いていて、おそらくメールの送り主とストーカーの人は同一人物と見て間違いないと私たちは思っている。


「これ、いつ届いたの……?」

「今朝」

答えるアヤの顔は青白かった。