――桐島くん。



「それって現在進行形で?」

アヤが連絡取れないって泣いてる時はそんなこと一言も言ってなかったのに……。


「ううん。桐島くんが行方不明になった2日後に【心配しなくても大丈夫】ってメッセージがきただけ。すぐに電話したけど繋がらなくて、私の返信したメッセージにも反応はなかったんだけど」

「それって本当に桐島くんなの?別の人が送ったって可能性は……」

「いや、絶対にメッセージは桐島くん本人だと思う。だって、いつも使ってたスタンプも同時に送られてきたから」

そう言ってセイコはスマホの画面を見せてくれた。


たしかにそこには桐島くんとのやり取りが並んでいて、【心配しなくても大丈夫】のあとには笑っている動物のスタンプ。

じっくりと見るつもりはなかったけれど、セイコと桐島くんのやり取りは桐島くんが行方不明になる前日までほぼ毎日続いていて、とても親しげな文面が綴られていた。


「……このこと、アヤは知ってるの?」

これは、ふたつの意味で聞いた。


「行方不明になってからメッセージが届いたことは言ってないよ。連絡がつかないって泣いてるアヤに言えるわけないし」

「……じゃあ、その、またふたりで会おうねとか、今日は楽しかったっていうやり取りは……」


何故か私のほうが気を使ってしまう。だって、グループの中でアヤと一番仲がよかったのはセイコだったし、ふたりきりで遊んでいたであろう内容は明らかにアヤと付き合ってる時期と被っている。


「知るわけないよ。知ったら泣くどころじゃ済まないでしょ」

セイコは悪びれる様子もなく、あっけらかんとした態度だった。