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こんにちは、柴犬獣人のユーキ(♂)です。
今年で26になります。

僕が番を見つけたときのことを綴りたいと思います。

僕が番を見つけられるようになったのは、確か10歳くらいだったと思います。
その時から、今まで気になってたクラスの女子のことも、特に気にならなくなりました。

有難いことに、数回告白を受けたことはありますが、番ではないとすぐに分かるので、全て断ってしまいました。(余談ですが、女性のはしたないところを見ても下が平気になりました)


このまま、誰とも付き合うことができないのかな、と思っていましたが、ついにその時が来ました。




今でも鮮明に覚えていますが、あれは大学の入学式のことです。その年は遅咲きの桜が満開で、花びらが散り乱れる中をたくさんの新入生が歩いていました。

ちょうど桜の木の下を通ったとき、とても甘くていい匂いがしました。桜の花の匂いかと思ったのですが、どこか花ではなくて、でも柔軟剤でもない匂いでした。

『文芸部』というサークルの看板を持っている人間の女性を見た時、体に雷が落ちたようになりました。

その瞬間から、僕の人生は変わりました。彼女の周りが本当にキラキラして見えて、見ているだけでもとても幸福になれました。

後から調べてわかったことですが、番からは特別ないい匂いがするらしいです。


とりあえず僕は真っ先に文芸部に入りました。彼女は生粋の本好きで、部室か図書館かキャンパス内のカフェのどこかで必ず本を読んでいたので、僕はいつも彼女の隣で本を読んでいました。(もちろん内容は全然入ってきません笑)

彼女は1つ上なので、僕が19歳のときの歓迎会という名の飲み会で、彼女が初ビールに酔ったときを狙って、告白して、そのままお持ち帰りしました。

普通の人は、「うわ、最悪」とか思うかもしれませんが、当時の僕は本当に彼女を手に入れたいとばかり考えていました。


その後、僕からのアプローチに折れてくれて、僕が大学を卒業してすぐに婚姻届を提出しました。

今は本当に幸せです。

番が死んだら狂う獣人がいるそうですが、僕は本当にそうなるかもしれません。

彼女が本当に好きで、愛しています。

でも世の中には、番を見つけられずに亡くなってしまう獣人もいます。また、見つけても相手が人間で、受け入れてもらえない獣人もいます。


僕は本当に幸運だったのだと思います。

獣人の皆さんへ。

どうか、つがいを大事にしてください。
あと、人間が相手の場合は、迫りすぎないように(笑)


人間の皆さんへ。

どうか、あなたのことを番だと認めた獣人に少しでも目を向けてください。
必ず、一生大事にしてくれます。



ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


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