授業は、退屈だった。
いつもだって楽しいわけじゃないけど、命の期限みたいなものの存在を知ってしまった今、この授業が将来の役に立つといわれてもその将来が見えないから意味を見出せない。
先生の声が壁の向こうから聞こえてくるみたいだった。
教室にいるのに、自分だけその外側にいて、水族館で魚をみているような、そんな感覚。
アクリル張りの水槽の向こうに、乱れることなく泳ぐ魚の群れ。
見ている私は、人間なのか、ううん、たぶん隔離水槽に入れられた病気の魚。
私だけが取り残されていく、そんな気がした。
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