きみにもう一度とどけたい、この声を


「あの! 私のキャス、こんど聴きに来てくれませんかっ」
「うん、もちろん!」
「じゃあ、さようなら」
「うん、またね」

席を立ってお辞儀をしたら、先輩はふわりと手を振ってくれた。

この日の嫌な出来事が全部どこかへ吹き飛ぶような笑顔だった。