きみにもう一度とどけたい、この声を


「遥、お会計、終わったわよ」

やば。行かなきゃ。

母親の声に振り向いた私に察したぽい先輩が、私の手から空っぽになった紙コップをすっと抜き取って自分のと重ねて、軽く折りたたんだ。

「すみません。ありがとうございます」
「遥ちゃん、ILNEやってる?」
「あっ、はい」
「スマホ貸して」