きみにもう一度とどけたい、この声を


自分は光の射す場所にはもう居てはいけないんじゃないか。

雲間から降りてくる天使のはしごも、私にかけられたものなんかじゃなくって、他の誰かが昇っていくものなんじゃないか。

そんな、もう死ぬ前提の思考回路で、自分が行くのは地獄だって、そんな風に悪い方にばっかり考えが走った。

悪いこと、したわけじゃないのに。
ただ夢を追いかけていただけなのに。

光が明るければ明るい程、景色が美しければ美しい程、お前はがんだと言われた自分が、惨めになった。