「おち!おちちち!!落ち着け!!」
いやお前が落ち着け。
ゆっくり颯に近づいて行く私に颯は後ずさりをする。
私が一歩、歩けば颯は2歩下がる。
それを繰り返していけば颯の背中に壁が当たった。
「弟のために健気に、こんな危ない不良高校へわざわざ来てあげてるんだよ?酷い奴じゃないよね?ましてやクソババアなんて…ねぇ?私と2歳しか違わないでしょ??……胸はちゃんとついてるし!!」
「ひぃ!姉貴!!いや、お姉様!!優しくておっぱいがでかいお姉様!おっ、俺が悪かった…!!すみませんでし…っ!?……、うっぎゃあああああ!!!」
それを最後に、学校全体に颯の声が響き渡ったとかないとか。

