「ひっ、!いや…颯さんが俺の姉貴はひでーやつなんだって…、俺のエロ本を燃やしたんだあのクソババアは…って……そもそも胸が全然ないから姉貴じゃなくて兄貴みたいなやつだって…」
「おい!和樹!!」
親切に教えてくれた爽やかヤンキーくんは、和樹(かずき)くんと言うらしい。
「教えてくれてありがとう、和樹くん。」
一呼吸して、怯えた様子のこの学校のトップとやらの颯を見る。
「ひっ、ぃぃ!!おっ、おち!落ち着け!!話し合えば分かり合えるはずだ!姉貴!!」
噛んで必死に私に来るな!と言う颯に、にっこり笑いかける。
「だーれが、ひでーやつでクソババアだって?…胸がないだって??あ?」
私の渾身の睨みはここにいる全員に効いたらしい。
たーくんは少し笑ってるけど。

