妙に気になり、妙に気分が下がり気味な私の携帯が鳴った。





どうせ、くだらない用事でこき使う鬼ババア……いや間違えた、お母様からだと思った私は迷うことなくスマホをとった。




「なに?なにか頼み事でも〜??ちなみに私はめっちゃ忙しいから無理です!」


「もしもしくらい言いなさいよ…」



そう言ってお母さんが呆れてるのが電話越しからわかった。




「もしもし」


「遅いわ!……颯の高校に行ってきてくれない?呼び出されちゃって!どうせ誰かを血だらけにしたとかでしょ?」



遅いわ!という鋭いツッコミをもらい、ついでという感じで頼みごとを当たり前のようにしてきたお母さん。




てか、どうせ誰かを血だらけにしたとかでしょって…まぁそういうのが日常茶飯事で有名な不良高校だけども!



はぁ…颯(はやて)め〜!!





お母さんも何十回と呼び出しをくらってるからもういい加減、めんどくさくなったんだろう。